そのいびき、歯科で治るかもしれません

睡眠中に大きないびきを出すとともに、一時的に呼吸が止まってしまう症状を、閉塞性睡眠時無呼吸と呼びます。
原因は、鼻から喉にかけての空気の通り道(気道)が狭くなったり塞がったりするためです。
この状態が続くことで、睡眠不足だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気を引き起こす場合があるため注意が必要です。
また、高血圧や糖尿病などの他の疾患との合併頻度が高いことも分かっています。

耳鼻科等の医療機関で睡眠時に装置を装着し、重症度を診断したうえで、治療法の選択がおこなわれます。

症状が重度の場合は手術またはCPAP療法(鼻にシリコン製のマスクを装着し、寝ている間にマスクから適切な圧力をかけた空気を送ることで気道を広げる治療法)がおこなわれます。
症状が軽症またはマスクが気になって眠れない場合は、マウスピース治療がおこなわれます。

治療用のマウスピースは、口に装着することで下顎を前に移動させ、舌の位置を上げることで気道を確保します。これにより、いびきの改善が図られます。
当院では耳鼻科等での医療機関の診断の後に、紹介状をお持ちいただき、マウスピースの作成を行います。

重い症状を経て、私もいま治療中です

かなり以前より家族から「いびきがうるさい」と指摘を受けていたものの大きな健康上の問題があるとは思っていなかった。
とはいえ、ある程度の問題をかかえつつ過ごしていたのである。それは、
①映画館で楽しく映画を見ていても、気づいたときには寝てしまっている。
②歯科のセミナーに参加しても、暗い部屋でプロジェクターだったりすると寝てしまう。
③夜、テレビを見ているうちに寝落ちをする。気づいたら背中でメガネを踏んでいる。
④熟睡した感覚がない。
⑤次第に睡眠時間が増えている。
といったものであった。

ところが、2026年に年が明けたころから一気に、
⑥四六時中、頭に締め付けられるような重さを感じ、例えるなら、いつも徹夜明けのようなコンディションになった。
⑦手足の違和感も感じ始めた。歩いていても地に足がついていない感じで、手の指先には冷えた感じが出始めた。それでも歯科治療はできたのだか・・・。
⑧ラバーダムクランプを装着する器具(クランプフォーセップス)をにぎることが、大変に辛くなった。右手の小指は、昔に13針縫うケガをしていることもあってか、力が入らない、痺れが強い、といった症状が出たためである。
こうして、大いに気持ちが焦りだすこととなったわけだが、そのためにとった行動の前に、なぜ急激に症状の悪化が見られたのかにつき、私の考えを説明したい。

電池の「放電と充電」や、むし歯のメカニズムである「脱灰と再石灰化」で説明ができるように思われた。
日中の活動は電池を減らすことになり放電、歯で例えるなら脱灰となる。
逆に睡眠は電池の充電、歯では再石灰化である。
このとき、充電器のパワーが次第に落ちていったとしたら、あるいは、再石灰化を促す唾液が次第に弱くなっていったとしたら・・・。バランスが崩壊した瞬間を境に、電源を失った機械は止まり、歯はむし歯となり穴があくのである。
こうして私は、一気に危機的な状況を迎えた。

慌てて病院を受診し、簡易検査、精密検査と進むと、1時間に40回くらい呼吸が止まっていたり、長い時では2分以上呼吸が止まっていたりと、なかなかの重症であることが分かったものの、治療は簡単ではなかった。

私の決意

そのためすぐに睡眠について学びはじめてみると、命に関わる病気であることが分かると同時に、身内の亡くなり方などに、睡眠が関わっている気がしてならなくなった。
その結果、日々の歯科診療の中に睡眠歯科を取り入れ、この経験をお話ししたりしながら、皆さんの役に立ちたいと思うようになったのである。

今後

「これは皆さんに知って欲しい!」という内容を少しずつ、このページからリンクして公開していきますので、よろしくお願いいたします。